2012年11月10日土曜日

痛みのない針:未来シアター

日本テレビの「未来シアター」という番組で、注射時の痛みがない植物樹脂でできた注射針を紹介していました。 元々医療機器メーカーに努めていた方が、注射針が150年以上変わっていない事や、途上国の子供たちがスクラップなどから金属を見つけ売り、1.4ドルを稼ぐためにHIVなどの感染症にかかっている現状などに疑問を持ち、自ら企業され開発されたとの事でした。 

痛くない針開発のヒントは「蚊」だそうです。(確か鍼灸の鍼も蚊からヒントを得ているとか聞いたような気がしましたがちょっと忘れてしまいました。)

 注射といえば「痛い」というイメージが強く、多くの人にとって嫌なものでしかなく、病気などがあり注射をする回数が多い人にとっては大変負担となっているのが現状です。 鍼灸師である自分としても、初めて鍼を受ける人によく聞かれるのが「鍼って痛いですか?」という質問です。

 鍼灸の多くの場面で使われている鍼は、注射の針とは違い刺入時に痛みが出づらい構造になっています。また、鍼灸師は鍼を刺すときに押し手というものを作り、より刺入時の痛みを出さないような工夫が随所にされています。
痛みを感じないことがわかるまで不安で一杯の患者さんをよく見かけますが、実際鍼を受ける患者さんの中には「えっ?今鍼打たれたの?」と気づかない患者さんもいるほどです。 

ですが、それでも中には敏感で合わない方がたまにいらっしゃいます。 鍼を打つのはもちろんダメで、実際を鍼を打たず、鍼管だけを皮膚に当て鍼を打つ動作をするだけで痛みを感じると訴える方もいるのです。もちろん鍼を打ってはいないので痛みは感じないはずなんですが、「針=痛い」というイメージが自分の中で本来ないはずの痛みを創りだしてしまう時もあるのです。 

この辺は治療者のテクニックにもよると思いますが、私達は生まれてから予防接種だなんだで何度も痛い注射を受けてきています。何度も受けてきたイメージは注射を打たれるたびに強化され、いつしか強い印象を植えつけてしまいます。
もちろん刺入せず接触鍼などで治療する方法もありますし、肩こりなどの軽いものなら他の治療法でも変えがききますが、糖尿病の患者さんなど針を刺すことが日常化している方に取っては大変な苦痛となることは容易に想像できます。

 痛みのない針がこれらの苦痛から患者さんを開放し、鍼灸師しては「針=痛い」というイメージが少しでも無くなってくれたらとても嬉しいことです。

「 痛みのない針」の今後に期待です。