2013年10月11日金曜日

高齢者に対する治療

年齢を重ねるとどうしても徐々曲がってしまうのが背中や腰だと思います。
背骨のバランスが悪くなってくると、それに伴い肩や腰、膝などに様々な症状が出てくるものです。

人間は体に制限を作りながら生きて行くので、ある意味体の制限はその方がしっかりと生きてこられた証なのだと思いますが、中にはかなりの高齢なのに背中がピンっと伸びている方がいます。

自分が医療人として働いていて気づいたのですが、こういう方の特徴としては多くの方が仕事をしていた。ということです。

現代みたいに机に座ってパソコン三昧の仕事ではなく、重いものを扱うなど体を多く使う仕事をしている方に多いのですが、このような方は当然体もかなり若いです。

この人ホントに80代?ってこっちが疑いたくなるような感じで、たぶん目隠しして触っていたらもっと若い方を想像してしまうかもしれません。

体がしっかり伸びていると当然体が治ろうとする反応もよく、自身も活動的なのそういう方はどんどん体が良くなってきます。

ですが問題は背中が丸まってしまった方です。
背中は丸まり背骨は動かなくなり、ガッチガチに固まった丸い背中をお持ちの方は治療が結構大変になります。

ゆっくりと関節をほぐし筋肉の緊張を取って行く事になるのですが、刺激量には相当気を付けなければいけないと思います。

先日こんなニュースを見たのですが、
曲がった腰伸ばし80代男性死なす 容疑の7看護師送検
このニュースを見て自分はとても他人事ではないな。と思いました。

自分は看護の経験がないのでどんな状況で患者さんと接していたのか状況が想像できませんし、自分たちの環境では患者さんに抵抗された所を抑えてまで治療することはありません。

しかし、人は結構意外な状況でも骨を折ることがあります。自分が接した方だと、椅子から落ちて圧迫骨折しちゃったとか、ゴルフをやりすぎて疲労骨折したなど。

治療をする際、どうしても体位を変えてもらったり手技によっては体を動かしたりするのでリスクが完全にゼロではありません。治療者は患者さんの状況や手技による刺激量に敏感になる必要はあるとおもいます。

若いうちは姿勢を注意し、本人に治そうという意思が生まれてばどんどん体は変わってきます。年齢を重ねてから姿勢を変えると言うのは大変なことなので、若いうちから、また子供にためにしっかりとした姿勢をこころがけたいところです。

2013年8月4日日曜日

慢性腰痛の8割は原因を特定出来ない!?

二足歩行の人間にとって上手く付き合って行かなければならないものの一つに「腰痛」というものが上げられると思います。今そんな腰痛の診療のあり方が変わりつつあります。

2012年12月に日本整形外科学会と日本腰痛学会が、腰痛には心理的ストレスが関与しており原因を特定出来ないものが大半を占める。と発表しました。
日本整形外科学会と日本腰痛学会は30日までに、腰痛の発症や慢性化には心理的なストレスが関与しており、画像検査などでも原因が特定できない腰痛が大半を占めるとの診療ガイドライン(指針)をまとめた。
引用:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG3000L_Q2A231C1CR8000/

腰痛で病院を受信する場合、多くの方はレントゲンやMRIによる診断を受けることになるのですが、記事によると画像診断では約8割以上の腰痛の原因がわからないという事らしいです。

患者さんと接していると、画像での診断が必ずしも症状と一致してない事は何となく感覚でわかることがあるのですが、日本整形外科学会と日本腰痛学会が正式に発表したことは大きいことだと思います。

8割も原因がわからなくてどうするの?という患者さんもいるかと思いますが、こんなときほど私達治療家の出番だと思います。私たちは画像ではわからない8割に対しても、手技での検査を行い大まかな原因を推測する事ができます。

腰椎のフィクションから来ているものだったり、筋肉のバランスから来ているもの、内臓から来ているものなど1人ひとり様々な要因が時には絡みあって症状を引き起こしています。もちろん中にはよくわからないものもあるんですが、それでも8割のかなりの部分を扱えるのではないでしょうか。

腰痛に対する新しい流れが出来つつある今、手技療法がまた見直されるかもしれませんね。